2015年1月17日土曜日

美しすぎるイェール大学の図書館 (New York 002)

The Beinecke Rare Book and Manuscript Library

マンハッタンから車で北へ1時間半。New Havenという街にある名門イェール大学に行ってきました。イェール大学といえば、ハーバードをはじめとするIVY League(東海岸にある名門私立大学8校)の一つ。キャンパス内の建物はどれも歴史を感じさせるものばかりなのですが、私のお目当ては、The Beinecke Rare Book and Manuscript Library。1963年Gordon Bunshaftの設計です。開館時間内であれば、誰でも見学できます(無料)。

外観も美しいですが、内観はこれが大学の図書館なのか、と思ってしまうくらい、空間自体が作品のような美しい図書館です(正直実用性には欠けそうですが・・・)


図書館といっても、貴重な資料が多くあるためか、自由に蔵書を見ることはできず、必要なときは司書に言って取ってもらう形式です。ちなみに、この図書館には、世界初の印刷聖書、グーテンベルク聖書(15世紀にドイツのヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を用いて印刷)も所蔵されています。聖書といっても、持ち運びができるサイズのものではなく、かなり大型です。世界に48部ほど現存しているようで、日本には慶応義塾大学の図書館にあるそうです。さて、この図書館、静かな館内には、いくつかのソファが設置されていますので、この美しい空間を見ながらしばしゆっくり時間を過ごすこともできます。

図書館と一緒にイェール大学の美術館(Yale University Art Gallery)の見学もおすすめです(こちらも無料)。こちらはアメリカの大学美術館で最も古いそうで、こちらはLouis Kahnの設計です。




2015年1月1日木曜日

Park Avenue Armoryの美しいピアノ空間 (New York 001)

Park Ave. と66と67Stの間にPark Avenue Armoryというアメリカ軍の旧武器倉庫の建物があります。
現在は、一般公開されていて、年に数回、個展等のイベントも行われています。

中へ入ると、巨大な体育館のような感じです。今回は、イベント用に水が張られたスペースの中央にピアノが置いてありました。天井が暗いので、水面が鏡のようになっています。




ピアノを囲うようにひな壇のような座れるスペースが用意されています。私は持参したブランケットをしいて、寝っころがってみました。頭を下にしながら、水面をみると、天地がわからないような不思議な感覚がします。
しーんという音が張りつめていて、ドアを閉めたり、歩くと音が響きわたるような空間でピアノ演奏を聴いたら、どれだけ素敵なのだろう、と思いました。
残念ながら、ピアノのリサイタルは終了しており、iPhoneでクラシックのピアノ曲を聴きながら、この空間を堪能しました。
昔武器倉庫だった施設を今はこんな芸術空間にするとは。アメリカのおもしろさを感じます。